古本あります。酒話会あります。 |

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2019年 11月 27日
![]() 博信堂書店さんが、なまらや向けに選んでくれた古本たちです。 博信堂書店については これまでにも何度か触れていますが、一見何の変哲もないようで よく見ると相当にマニアックな品揃えの古書店です。ぜひ、ふらりと中に入ってみることをおすすめします。 さらに、何か買ってみたり 折々に好きな本のことなどしゃべっているうちに、忘れたころに探していた本を「これ」と出してきてくれたりして、なかなかの人間アマゾンでもあります。 博信堂選書 こんな感じです。 みなさん 子どものときに、何となく家にありませんでした?古賀新一。または楳図 かずお。 委託本のやりとりのついでに、月に一度、なまらやで「酒話会」をやることにいたしました。 博信堂書店主催。以前にカフェ・レーゲンボーゲンでミカンさんと博信堂さんとでやっていた「茶話会」を、なまらやで引き継ぐことになりました。 歌人の山田航さんの講座に合わせて 第三水曜の20時半から。 一杯やりながら、近頃読んだ本のことや映画とか漫画とか、あるいは全然関係ないはなしでもしましょうか。という、ゆるい集まりです。どなたでも、気軽においでください。 次回酒話会 そしてなまらやのお知らせはコチラ 新刊本はキンダーリープ、ロッキ。 古本は博信堂、岩田書店、FREEDOMBOOKSと、なまらや。 JJ’s Caféはドネーションで。 まだあるかな? ▲
by namara_ya
| 2019-11-27 19:12
| なまらや物販部
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2019年 04月 27日
前回のつづきです。博信堂さんから、ほしかった辞典がやってきました。 新明解国語辞典 第4版。 いちばんラディカルと言われる第4版!しかも誰ぞの結婚祝いに配られたというのに、もらった誰かは1度も開いてみることなく古本屋に売ってしまったと思われる、真新しい第4版! ドキドキしながら引いてみる。 「新解さんの謎」に載ってるのを確認するより、やっぱり自分で何かを掘り起こしてみたい。・・・お。おおお。 あお【青】三原色の一つ。秋晴れの空の色。 あか【赤】三原色の一つ。人間の血や、燃える火の色。 ふむ~。青は秋晴れ 赤は血の色か。新解さんは詩人だ。 かりたてる【駆(り)たてる】そういう行動を取らざるを得ないような心理状態に仕向ける。「(中略)織田信長の天下取りへの道は虐殺の連続でもあった。何が彼をこのような行動に駆り立てたのか」 新解さん こっちに向かって問いかけてきた。何がって聞かれても。 わからないこと教えてくれるのが辞書だと思ってたのに。 きいん【起因】それが原因になって、何かが起こること。「教師個人の人間性に起因した事件」 ・・・どんな事件だ。さらに。 じっさい【実際】[伝聞・評判などにはまらない]偽らぬ内情・内実そのもの。「教育社会の実際ほど醜いものは無いと人は言うが」 誰が言うんだ。「言うが」と含みをもたせている。事件を通し教育社会がバッシングされているけど、新解さんはほんとうのところ教師を信じているのかもしれない。 ふと、最初からページをめくってみると 前文がまた。(以下引用) (前略)朝起きて朝食の膳に新聞を見る。夜の帳の下りる頃は夕刊を手にする。その度毎にわれわれは現代社会の進む方向と思潮を各自のアンテナで捉えようと試みる。媒体は言葉である。 本を読む。手紙を書く。(中略)旧友と久し振りに会う。会話を楽しむ。テレビを見る。社会生活において欠くべからざるものは言葉である。(後略) (引用おわり)・・・新解さんの言葉についての真摯な思いがにじみ出て、居ずまいを正したくなるじゃあないですか。 そして。(以下引用) (前略)勢い、引用は長目にならざるを得なかった。大いに努めた積りではあるが、猶、釈尊の掌上で力む孫悟空ではなかったか、という思いが切(しきり)である。(後略) あああ 新解さんは、孫悟空でもあったのだ。 ▲
by namara_ya
| 2019-04-27 15:22
| 日々雑多
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2017年 12月 21日
ふと目をひかれて購入した「『薔薇族』の人びと」。
かつて 『薔薇族』を万引きしたのを親に通報された少年が飛び降り自殺してしまった事件についての、日本中の薔薇族読者の嘆き哀しみの投書の数々。 三島由紀夫が投稿したと言われる小説「愛の処刑」 やっぱり切腹。 山川純一の漫画にはちょっとひいた。 面白いに違いないとは思ったけれど、思った以上に面白かった。 戦後の上野駅地下の路上で売っていた様子から始まる裏戦後史を、薔薇族な人びとは生きていた。 『薔薇族』編集長であった伊藤文學氏は「ぼくはノンケだから」と念をおすけれども、誌面をいろどる画家に、縛り師に、投稿者に いつでも深く愛情を持っていたのが文面からにじみ出る。 最初は淡々と綴られていた文章が、だんだん温かみをおびて しまいには語り口調が女子のように優しげに、涙目で『薔薇族』を作ったひとびとを抱きしめているようだ。ほんとにノンケなんですか。 なまらやな人びとの間でも、この本は話題になってあちこちに貸し出されては戻ってきていたある日。 博信堂、古本屋のくせにときどき、「これ 読んでみます?」と気軽に本を貸してくれるのだ。ありがとう。 しかも 狙いすましたようなピンポイントな本だったりする。 あー ヒドいんだろうな。とおそるおそるページを開くとやっぱりヒドい。 何だか読んでも読んでも終わらず、読み切るのに1か月以上かかってしまった。1本が短いだけに、本数が多くて。 短編が20本ぐらい載っていたかな。どれも変わらぬテンションで描かれているのがまたヒドい。というかスゴい。 そしてさらにスゴいのが、この漫画の定価が4800円。二度見。4800円! さらに、第6刷! 4800円が6刷!! 「『薔薇族』の人びと」をもう一度開くと、誌面でも山川漫画は不遇だった。 作家は漫画を仕上げて持ち込んでくるが、『薔薇族』編集部での評判は芳しくなく、掲載できない。 それでも、これを描くことで苦しい生計を立てようとしている作家に、伊藤文學氏は自腹で原稿を買い取っていた。 それを心苦しく思ったのか、いつか漫画は持ち込まれなくなって、作家とも連絡がとれなくなってしまった。彼はどうしているのか。生きているか。いつか、彼の漫画に日の目を見せてやりたい。と文學氏は切なげに語っている。 よかったね 山川さん。4800円が6刷だよ。 この漫画、いったい誰が世に出したんだろう。と奥付をもう一度めくってみた。 発行人 伊藤文學 ▲
by namara_ya
| 2017-12-21 19:26
| 日々雑多
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2017年 04月 05日
「クヒオ大佐」を読んでいた誰かは、小樽の市場で八角を買って送ってあげたのだろうか。 八角は、我々も小樽で初めて知った魚だ。 「八角とか」。 八角ぐらい珍しい魚って、ほかに何だろうな。 誰かのくらしの断片が、本のすきまにはさまっている。古本というのは、どれだけのひとの人生にかかわってきたもんだろうか。 そういえば、以前にもこんなことがあった。1年前のミクシイ日記から。 ・・・・・・・ 赤瀬川原平が大好きなのに、図書館で借りて読みあさっていたので、自分のてもとには2冊ぐらいしか持っていないのを反省して、近頃少しずつ集めている。 近頃人間アマゾン化してきた ご近所の古本屋・博信堂さんが先日「少年とグルメ」を見つけてきてくれた。博信堂さんいつもありがとう。 赤瀬川氏が尾辻克彦の名前で書く文学が ものすごくいいのだ。 15年ぐらい前に図書館で借りて読んで、もう大半忘れてしまっていたけど、戦後 いつも腹を減らしていた克彦少年が、爪もハナクソも食べつくしてしまった縁側で、地球ぐらいのハナクソと地球ぐらいのツメを夢想して豊かな気分にひたる話は すごく印象深くおぼえていた。ここでこの文章に再会できてすごく嬉しい。 パラパラめくっていると、本にはさまって 小さな紙片が。 これを古本屋に持ってきた誰かにあてた手紙だろうか。 飲んでくりゃれ。 どこぞの年配のご婦人が書かれたものだろうか。 何だか懐かしいような ほの甘い気分になるなあ。 カウンターに来るひと来るひとに、嬉しがってお披露目していると、昨日はKたさんが、たいそう熱心に思いめぐらせはじめた。 「‘かしこ’ だから女性ですね もらい主とはかなり親しい間柄な感じですね。 ところで、で始まるのが本題で、麦焼酎を送るのが目的で、箱の中がごろごろしないように、抹茶入り玄米茶とお干菓子をつめてあげたのでしょうね」 「うーん きっと年配のお母さんが、仲よしの息子に焼酎とお菓子を送ってあげたんでしょう」 「息子はきっと私たちと同世代で、お干菓子を喜ぶかなあ。もしかして クッキーとかおせんべいなんだけど、干菓子っていってるのかも」 そうだ きっと遠方のお母さんから息子さんへの贈りものにちがいない。と落ち着きかけたがまたKたさんが 「でもこれ、‘拝啓’で始まってるのに ほんとなら時候の挨拶とか入るところですよ」 「ああたしかに。 たいがいはそれが面倒で、前略になるんですよね。 でもこの‘かしこ’はすごく書きなれた‘かしこ’ですね このかたはいつも‘拝啓~かしこ’を使っている」 「‘前略~草々’でもいいのに・・・」 「あっ そしたらね。 この抹茶入り玄米茶と干菓子が、時候の挨拶なんではないですか?!」 「あっ そうかも! だから小包には、玄米茶も干菓子も入ってなくて」 「たまの同窓会で会った男性が、いつも抹茶入り玄米茶と干菓子でまた~りしてるんだよ。なんて言ってたもんだから、今日もまた~りしてくださいね。というのが時候の挨拶」 「でもって この‘ところで’は‘さて’の代わりにつかっていて これが本題!」 「それですよ~!」 ということで、たまの同窓会で盛り上がったお酒好きのご婦人から殿方への贈りもの。ということになったのでした。ちょっと甘酸っぱいかも。 そしてKたさんの教訓は 「ちょっとした手紙が どこで誰に読まれるかわからないもんですね。 私これからは、自分の手紙には 名前書かないようにします。 これだって書いてあったら知ってるひとだったかもしれないしね」 ・・・お知らせ・・・ ◆年明けから 夜なまらや 17時~22時(L.O)のみ営業しております。 ◆4月25日(火) 19時ごろ~ 酒話会 ◆5/29浜田隆史・伊藤賢一ジョイントLIVE 【日時】5月29日(月) 19時start(18:30open) 【出演】伊藤 賢一 (ギター)/浜田 隆史(ギター) 【料金】予約2,500円/当日2,800円(ワンドリンク付き) ◆6/4チエルームLIVE 【日時】6月4日(日) 19時start 【出演】チエルーム(アコーデオンと歌)/スズエダスズエ(アコーデオンと歌) そして・・・ ◆6/4ペパニカワークショップ 【日時】6月4日(日) 17時15分ごろ(詳細未定) 【料金】3,500円(1ドリンク付き・材料費込み) ◆6/19瀬戸信行・小松崎健ジョイントLIVE 【日時】6/19(月)19時start(18:30open) 【出演】Sidewalk Salon Orchestra(瀬戸信行:clarinet、山田裕:7-strings guitar)、小松崎健(ハンマーダルシマー) 【料金】予約2500円/当日2,800円(ワンドリンク付き) ▲
by namara_ya
| 2017-04-05 20:35
| 日々雑多
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